| 皐月丸 | |||
| 藩名 | 佐賀藩 | ||
| 藩主 | 鍋島直正(閑叟) | ||
| 船種 | バーク船 | ||
| 機関 | 蒸気内車 | ||
| 備砲 | 7門 | ||
| 材質 | 鉄製 | ||
| 馬力 | 85馬力 | ||
| 写真 | 絵図 | ||
■ 詳細
1863年のイギリス・ラスコ製で、原名は「エド」、長28間半・幅4間半・370トンの鉄製スクリュー蒸気船です。1866年5月長崎にてイギリス商人より佐賀藩が購入しました。
本来は輪送船として建造されたが、鉄製の大型艦であったので武装して軍艦として使用しました。
所属した佐賀藩と、上野戦争のアームストロング砲
この輸送船・皐月丸を運用したのも、佐賀藩(鍋島家)です。佐賀藩の最新兵器が威力を示したのが、戊辰戦争の上野戦争でした。
慶応四年(1868)、新政府軍は江戸・上野に立てこもる彰義隊を攻撃します。このとき、大村益次郎の指揮のもと、佐賀藩が持ち込んだ最新のアームストロング砲が不忍池ごしに砲弾を撃ち込み、戦いを一日で決着させたと伝えられます。技術で維新に貢献した佐賀の面目躍如でした。皐月丸は、その佐賀藩の一隻です。
幕末軍艦一覧リスト
慶応二年五月に買いました
原名はエド。千八百六十三年にイギリスのラスコで造られた、長二十八間半・幅四間半で三百七十トンの鉄製スクリュー蒸気船です。慶応二年五月、長崎でイギリス商人から佐賀藩が買いました。佐賀市の年表にも慶応二年五月に皐月丸を購入したとあり、この年月は裏が取れます。もとは輸送船でしたが、鉄でできた大きな船だったため、武装して軍艦として使われました。
買い足しの年表
佐賀藩が船を持った順に並べておきます。安政四年にオランダから飛雲丸を買い、同じ年に晨風丸を長崎で造りました。安政五年に電流丸をオランダ政府から十万ドル、日本の金で七万両で買い、万延元年には幕府から観光丸を預かります。元治元年九月に甲子丸、慶応二年五月にこの皐月丸。その前の年、慶応元年には三重津海軍所で凌風丸ができあがっていました。そして慶応四年の正月、戊辰の兵を運ぶために孟春丸を買います。十年ほどのあいだに、買い、造り、また買っています。
分からないこと
原名エドの綴り、ラスコという造船所の所在、仲介した商人、戊辰戦争での動き、そのあと。いずれも確かめられませんでした。

